離職者を減らすために

今後需要が高くなる業界に進出することは、企業にとっては新しい市場を確保するだけではなく、大きな利益も見込めます。
そのため、いかに早く新しい業界に参入できるだけの技術を開発するかということがポイントになってきます。
近年、医療業界に参入する企業が増えてきているのも、これからの利益に繋がる業界が医療関係であると考えられているからでしょう。

医療や介護業界では、常に従事者の人手不足が問題になっています。
一部では給与を上げることで対応しようという動きもありますし、実際に国会などでも介護職の給与底上げについて討論がなされています。
では、実際に給与が上がれば、介護職を目指す人、従事する人は増えるのでしょうか。
給与が良いから仕事が大変なのは仕方がない、と納得できる人はどれだけいるでしょうか。
まして仕事とはいえ相手は人間ですから、業務的な問題だけではなく、感情がそこに介入してしまいます。
感情の問題は簡単には解消できませんが、業務上の問題は解決する方法があるように思います。

ここ数年は介護ロボットの開発に力が入れられるようになってきました。
これは介護業務の中で、体力が必要な仕事が多いからです。
やる気があっても肉体的なことには限界がありますので、このような部分でのサポートができる介護ロボットが負担を軽くすることができれば、これからの介護職を目指す人も従事している人も、長く働き続けることができるのではないでしょうか。
多くの人が離職することなく働き続ける環境ができれば、慢性的な人手不足が解消できるのではないでしょうか。
そういった期待が介護ロボットの開発に込められているように思います。